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山梨県環境整備センターの整備について

県の関与によりモデル的な整備を行います。

 最終処分場の整備には、何よりも安全性の確保が必要です。安全な施設整備と適切な管理・運営を行うため、県が計画に積極的に関与し、県、市町村、産業界が出捐した(財)山梨県環境整備事業団が責任を持って事業の推進にあたります。
 また、県内初の公共関与による最終処分場として、今後、他の地区で整備される処分場のモデルとしての整備を行います。このため、約5.5年と短期間での埋立終了を目指し、施設の安全性や周辺環境の整備、跡地利用等についてのモデルとなるものです。

地域の皆様の御理解をいただく中で計画を進めて参りました。

 この計画は、平成6年に地元説明会や先進地視察などを行い、その結果、地元朝神8地区の条件付賛成・容認をいただき、さらに明野村・明野村議会の承認・容認を得て、決定したものです。
 その後も、安全性の確保や地域振興策について地元の皆様と協議を重ねて参りました。特に安全対策については、村に「明野村廃棄物最終処分場安全対策委員会」を設置し、ご審議をいただきました。

安全性は、将来にわたって県が責任を持ちます。

 最終処分場を整備するうえで最も重要なことは、安全性を確保することです。このため、以下のような安全対策を講じております。

施設の構造、設備について

  • 国の基準を上回る多重遮水構造とします。国の基準は、二重遮水シート、もしくはベントナイト混合土と一重遮水シートですが、この処分場は、ベントナイト混合土に二重遮水シートを加え、万が一の水漏れをチェックできる電気的漏水検知システムを採用し、万全な遮水対策を講じます。
  • 微量有害物質分解除去装置を備えた高度水処理施設を設置し、放流水については、 法で定める排水基準の概ね10分の1まで浄化します。

管理運営にあたって

  • 地域住民、専門家、市、県の代表者からなる「安全管理委員会」を設置します。
  • 放流水質等の各種測定結果や埋立廃棄物の種類・量など各種データを公開します。
  • 地元の皆様による立入検査を実施します。

廃棄物の埋め立てにあたって

  • 埋立廃棄物の品目ごとに形状や性状を定めた受入基準を設定し、これに適合した廃棄物のみを受け入れます。
  • 焼却灰は、溶融による無害化処理したもの(溶融スラグ)を受け入れます。
  • 決められた車輌による決められたルートで搬入します。
  • 埋立廃棄物の飛散防止等のため、即日覆土を実施します。

 また、処分場からの放流水はもとより、周辺の地下水や河川などの水質検査、騒音や悪臭、土壌検査などの環境調査を定期的に実施し、周辺への影響を未然に防止します。

 さらに、こうした安全対策の内容について、北杜市、県、環境整備事業団の3者で公害防止協定を締結し、将来にわたって県が責任を持って安全対策を講じて参ります。

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